日本コンクリート工学会

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会誌「コンクリート工学」

会誌「コンクリート工学」について

会誌『コンクリート工学』(約100ページ)は毎月発行し、会員に配布しています(会誌代金は会費に含む)。年3回は、話題のテーマについて掘り下げた内容を特集号としています。
斯界の権威・専門家による解説、テクニカルレポート、工事記録、講座、レビュー論文など最新の研究・技術情報をわかりやすく掲載しています。

最新号の目次

コンクリート工学 Vol.62, No.7
2024年7月号

巻頭言
大事なことは教科書にのっちょる
神代泰道
TOPICS
明治の煉瓦下水道~仙台市馬蹄形煉瓦下水渠~
武田三弘
解説
日本建築学会「寒中コンクリート施工指針・同解説」改定の概要
谷口円・濱幸雄
概要:
2024年2月に日本建築学会「寒中コンクリート施工指針・同解説」が改定・発刊された。2022年JASS 5の大改定との整合を図るとともに従来からの積算温度方式を継承し、計画、管理の基本となる積算温度Mnを用途に応じて、寒中コンクリート工事の適用期間の決定に用いる予想日平均気温に基づくM91、調合計画に用いる計画養生温度に基づくMCnおよび強度管理に用いる実測した日平均養生温度または日平均コンクリート温度に基づくMRnに区分、算定に用いる温度を明確にした。また、構造体強度補正値28S91の定め方の明確化、保温養生計画における各種算定方法の見直し、品質管理・検査の合理化、資料編の位置付け・構成の見直しを行った。
キーワード:
寒中コンクリート、施工、積算温度、温度、調合計画、強度管理
テクニカルレポート
型枠一本締め工法の誕生と生産性向上の実現
掛谷誠・園部裕司・小野寺利之・佐藤貴弘
概要:
在来型枠工法は、戦後間もない1950年代頃に形作られた工法から約70年以上大きく変化をしていない。一方で使い手である型枠大工は、高齢化、若年入職者の減少、外国人労働者の増加があり、労働力の質は変化している。変化しない工法と型枠大工の熟練工の減少により、型枠工事の生産力が低下している。よって、建設現場からは生産性向上が望まれてきた。この背景を受け、軽量化、簡素化を実現する工法開発が進められ、「型枠一本締め工法」は誕生する。型枠を締め付ける2本の鋼管パイプを如何にして1本にしたのか。開発してきた過程と適用拡大が進む具体的事例を紹介する。
キーワード:
型枠一本締め、締付け金物、アルミパイプ、ジョイント、外端太、生産性向上、軽量化
工事・プロジェクト記録
平板型UFC床版の接合部の構造性能および間詰めの施工—阪神高速3号神戸線床版更新工事—
一宮利通・坂本真・笹脇壮太・森岡寛太
概要:
筆者らは、超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用いた薄肉で軽量な取替え用の床版である平板型UFC床版を開発し、阪神高速15号堺線玉出入口および阪神高速12号守口線に適用している。この平板型UFC床版を阪神高速3号神戸線の床版取替えに適用するにあたり、さらなる工程短縮を図る検討の一つとして、施工性に配慮した橋軸方向接合部(横目地)を提案し、その効果や構造性能について充填試験と梁部材を用いた疲労試験により検討した。また、守口線とは直角方向接合部(縦目地)の構造条件が異なるため、構造性能について縦目地を再現した梁部材を用いた載荷実験により検討した。ここでは、これらの横目地、縦目地の検討と適用実績について報告する。
キーワード:
UFC床版、超高強度繊維補強コンクリート、床版取替え、接合部、間詰め
カーボンネガティブコンクリート「CUCO—建築用プレキャスト部材」の適用—大阪・関西万博メッセイベントホール棟—
江口康平・大野正人・中島正人・辻大二郎
概要:
本工事は、カーボンニュートラル社会の実現を目標に開発中の革新的カーボンネガティブコンクリート(Carbon Utilized Concrete:CUCO)を用いた建築用プレキャスト部材を新築仮設構造物の基礎部材に適用したものである。本工事で適用したCUCOは、高炉セメントC種相当まで高炉スラグ微粉末を使用した結合材、CO2を固定処理した再生骨材およびCO2を吸収し固化する特性を持つ特殊混和材を併用することで、低炭素化を図ったものである。本稿では、CUCOを適用したプレキャストコンクリートの製造方法および硬化体としての特性について検討を行い、所定の性能を満足することを確認したうえでプロジェクトに適用した事例を紹介する。
キーワード:
カーボンニュートラル、高炉セメント、再生骨材、CO2吸収・固定、炭酸化養生
講座
コンクリート構造物の美観 (2)コンクリート構造物の汚れの捉え方
國枝陽一郎
情報発信
(一社)日本コンクリート診断士会(JCD)2023年度保有技術および業務体験発表会「2023新潟大会」の報告
古川博人
レビュー論文(文献調査委員会)
コンクリートの凍結融解作用に関する近年の研究動向—産業副産物を使用したコンクリートの耐凍害性および新材料を使用した凍害劣化抑制技術—
安田玲子
委員会報告
ISO/TC71第28回総会報告
ISO/TC71対応国内委員会
随筆
不確定性と想定外再考
中村晋
海外だより
バンコクにおけるコンクリート用再生骨材の事業性調査について
柴谷啓一
さろん
時速300m
小山智幸
コンクリート技士のページ
コンクリート技士 資格取得から見えたもの
飛鷹政亘
コンクリートを取り扱う技術者として
坪内孝政
コンクリート診断士のページ
資格取得後の技術研鑽
清水智弘
最近感じていること
金築亮敦
我が職場
トータルファスニングシステムで創造提案 サンコーテクノ(株)技術研究所
八木沢康衛
多種多様なコンクリート製造を担う 東京コンクリート(株)
加藤修通

過去1年の目次

創刊からの総目次

Vol.1(1963年)からの総目次を公開しています。過去の記事で、J-STAGEに非掲載となっているものの書誌情報等は、こちらのページからご確認ください。

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