本文では、レディーミクストコンクリート(以下、生コンと略称する。)の抜取り検査方式として、標準偏差が既知のJIS Z 9003におけるロットの不良率を保証する場合を適用する方法を、呼び強度が18の生コンの抜取り検査例に用い、少数の試験値の数とそのまとめ方により合否判定に差が生じることを示す。その後、呼び強度が21以上の4種類の生コンの抜取り検査例が、旧土木学会示方書および確率論的と仮定したJIS A 5308の第2条件の合格判定値をいずれも満足していることに基づいて、必要な試験回数が少なくてすむJIS A 5308の強度の抜取り検査方法について報告する。
キーワード:
コンクリートの強度、抜取り検査方法、土木学会コンクリート標準示方書、JIS A 5308、合否判定係数、少数の試験値による強度の合否判定