創立60周年記念事業特別ページ

学術の分野では国際的な交流が一般化しており、本学会も世界のコンクリート関係団体と学術交流協定を結んでおります。今回の記念式典および記念祝賀会にもACI、ACF、KCI、TCIの4学会長をご招待する予定となっております。

「創立60周年記念誌」と「Web写真集」の出版を行います。「創立60周年記念誌」につきましては、記念式典で製本したものを配布するとともに、本学会ホームページ上でデジタルブックとしてご覧いただけるようにする予定です。また「Web写真集」には、創立40周年の折に発刊された「日本のコンクリート100年」および創立50周年の折に公開された「くらしのなかのコンクリート」に掲載されたコンクリート構造物に加えて、その後10年間に建設された著名なコンクリート構造物、日本コンクリート工学会賞（作品賞）を受賞したコンクリート構造物、およびリニューアルによって生まれ変わったコンクリート構造物が掲載される予定です。

本学会の60年にわたる略歴を以下にご紹介いたします。

本学会創立50周年の際にまとめられた「日本コンクリート工学会50年のあゆみ」によりますと、1961年にACIの日本支部として発足し、その後、建設省（当時）、土木学会、日本建築学会の関係者やプレストレストコンクリート、セメント、鉄鋼等の関係者が懇談を重ね、1965年7月12日に任意団体の「日本コンクリート会議」を設立しました。これが本学会の基盤です。その後、1967年に社団法人となり、1975年に「（社）日本コンクリート工学協会」、2011年に「公益社団法人日本コンクリート工学会」と名称等を変更して今日に至っています。

本学会の資格事業としては、1971年に創設したコンクリート技士・主任技士制度、2001年に創設したコンクリート診断士制度があります。いずれの制度におきましても受験のための講習会と資格試験、資格者のための研修を行っていて、2025年4月1日時点でコンクリート技士49,621名、主任技士11,365名、コンクリート診断士15,175名の方々が資格を付与されています。これらの資格は、公共工事等で発注要件となっていて、社会に広く受け入れられているとともに、コンクリート技術者の社会的地位を高めることにも大きく貢献しています。

会員数は、団体会員も含め、1965年の発足時には842人でした。10年後の1975年には4,214人、20年目で6,613人、30年目で7,720人と順調に増え、2003年には8,500名を突破しましたが、その後は減少に転じ、40年目の2005年には8,101人、50年目の2015年には7,125人、2024年度末には6,470人となっています。

最後に、実行委員会の部会と部会長名を記します。

総務部会：部会長　岸　利治　東京大学教授
特別講演部会：部会長　濵田秀則　九州大学教授
記念誌発行部会：部会長　陣内　浩　東京工芸大学教授