本稿では、コンクリートの強度の抜取り検査方法における合否判定基準の経緯について、土木学会コンクリート標準示方書とJIS A 5308を例に採り報告する。そして、JIS Z 9003およびJIS Z 9004により標準偏差が既知の場合および未知の場合について、昭和61年制定の土木学会コンクリート標準示方書と現行のJIS A 5308の強度判定条件に計量抜取り検査を適用した場合の合否判定係数の比較を行った計算結果についても報告する。
キーワード:
コンクリートの強度、抜取り検査方法、土木学会コンクリート標準示方書、JIS A 5308、合否判定係数