JIS A 1155「コンクリートの反発度の測定方法」では、反発度の測定機器としてリバウンドハンマーが規格化されているが、近年、反発度でなく、打撃速度に対する反発速度の比である“反発速度比”を測定する新たな型式のリバウンドハンマーが開発され販売されるようになった。このハンマーは、JIS A 1155では規格外となるが、ASTM、EN及びその実装BSの規格では適用の対象となることから、(一社)日本非破壊検査協会では、2023年10月、NDIS 3438「コンクリートの反発速度比の測定方法」を制定し、この新型リバウンドハンマーを使用できることとした。規格の概要を紹介する。