日本コンクリート工学会

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会誌「コンクリート工学」

コンクリート工学 Vol.62, No.10
2024年10月号

目次

巻頭言
日本の世界遺産と私
西本洋一
TOPICS
初代・2代目銚子大橋の歴史
阿部忠
解説
土木学会「締固めを必要とする高流動コンクリートの配合設計・施工指針(案)」の概要
加藤佳孝
概要:
本稿は、2023年に発刊したコンクリートライブラリー161「締固めを必要とする高流動コンクリートの配合設計・施工指針(案)」について概説したものである。指針(案)では、2つの標準的なタイプの活用を想定したマニュアルを整備するとともに、性能規定の原則に基づいたコンクリートの施工の照査の在り方についても取りまとめている。また、フレッシュコンクリートの品質を評価する試験方法として、既存の土木学会規準(JSCE-F701)の改訂と新たな試験(JSCE-F702)を土木学会規準として制定した。
キーワード:
締固めを必要とする高流動コンクリート、品質の確保、施工の省力化、均質度
テクニカルレポート
バイオミメティクス技術を活用した量産型超撥水型枠の開発と現場適用
黒田泰弘・辻埜真人・御領園悠司・西川浩之・岡本毅・田中和也
概要:
生物が厳しい環境に適応するために、進化の過程で獲得した特別な性質を模倣するバイオミメティクス技術を活用し、包装業界において実用化されているヨーグルトの蓋の技術を応用した、超撥水型枠の量産化技術を開発した。本報では、超撥水の理論、超撥水型枠の利用により得られる効果を解説した上で、超撥水型枠の塗膜構成(下塗・中塗、プライマー層、疎水層)、塗膜に使用する塗料の材料や調合、合板加工工場におけるコーティング(塗工)および管理方法の検討結果を示すとともに、傾斜部を有する型枠面に超撥水型枠を適用した事例における、コンクリートの表面品質および生産性の向上効果を示した。
キーワード:
バイオミメティクス、超撥水、コンクリート型枠用合板、表面気泡、色ムラ、離型性、省力化
工事・プロジェクト記録
タイの超高層ビル建設における高強度コンクリート柱・コア壁一体型スリップフォーム工法の開発—One Bangkok再開発工事—
西岡由紀子・山口研二・高尾全・小島正朗
概要:
タイ国バンコクのOne Bangkok再開発工事において、超高層ビルに高強度コンクリートを用いたスリップフォーム工法を適用した。限られた工期の中で施工効率を向上させるため、柱とコア壁を同時に成形できる新しいスリップフォーム工法を開発した。本報では、柱・コア壁一体型スリップフォーム工法の概要と、タイ国でのスリップフォーム用高強度コンクリートの検討について報告する。
キーワード:
スリップフォーム、高強度コンクリート、超高層ビル、海外工事
流動性を長時間保持した高流動コンクリートによる水路トンネルの覆工コンクリートの施工—豊川用水二期大野導水併設水路工事—
西野俊論・水内光洋・西浦秀明・桜井邦昭
概要:
延長約6kmの水路トンネルを施工するにあたり、打込み箇所までの運搬に長時間を要すること、複鉄筋断面で締固めを十分に行うことが困難であることから、流動性を長時間保持できる特殊混和剤を後添加した高流動コンクリートを適用した。また、施工延長が長く、施工期間を短縮するため、移動式型枠にテレスコピック式セントルを用いた。本稿では、本工事の覆工コンクリートの施工における事前検討、実施工の概要等について報告する。
キーワード:
水路トンネル、覆工コンクリート、高流動コンクリート、流動性の保持、テレスコピック式セントル
講座
あと施工アンカー入門 まえがき
渡辺英義
あと施工アンカー入門 (1)あと施工アンカーの技術の概要
中野克彦
年次大会報告
1. コンクリート工学年次大会2024(松山)の概況
上田隆雄
2. コンクリート工学年次論文集を査読して
濵田秀則
レビュー論文(文献調査委員会)
FRP補強筋を用いたコンクリート部材の曲げ・せん断挙動に関する設計指針と研究事例
Devin Gunawan
随筆
化学プロセス屋が見たセメント製造
横田守久
海外だより
ジャカルタ下水処理場建設工事(Zone1)について
日野雅夫・田村慶太・輿石大
さろん
還暦の誓い
中村光
コンクリート技士のページ
コンクリート技士の資格取得によって得た自信と課題
宮田夏侑
コンクリート技士資格を取得して
猪井悠介
コンクリート診断士のページ
“あと施工による開口部”不記載への懸念
桑田利一
診断士を取得して
田尻雅彦
我が職場
香川県の「環境配慮型(低炭素)コンクリート」 三豊産業(有)生コン工場
竹内弓恵
未来を創造する(株)カンケン
福山裕史

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