ホーム > コンクリートについて > 月刊コンクリート技術 > 2016年4月号(1)
生活と産業の社会基盤は、多くの構造物がコンクリートで作られています。道路、鉄道、港湾などの産業設備、上水道や下水道などの生活基盤、住宅やオフイス等の建物など、コンクリート構造物は現場打ちでも工場で作られたプレキャストコンクリート製品でも、外観は大きくは変わらないので、プレキャストコンクリート製品の存在は目立たないようです。
日本全国の何処でも今日のように生コン工場でコンクリートを練混ぜ、アジテータトラックで運搬し、コンクリートポンプで打ち込むのが普通のことになったのは、約50年前の東京オリンピックの頃からです。一方、鉄筋コンクリート管が遠心力成形によって工場生産されるようになったのは、大正末期から昭和初期のことですから、コンクリート製品は90年の歴史があります。
今回はコンクリート製品の特長と様々な製品を紹介してみたいと思います。
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このように数多く使用されているコンクリート製品ですが、日本のセメント使用量の約13%にとどまり、下記のように諸外国と比較すると建設工事におけるプレキャスト化の余地が大きいことが分かります。
<ヨーロッパのプレキャスト化率ix>
デンマーク | オランダ | フィンランド | オーストリア | アイルランド |
49% | 48% | 42% | 33% | 29% |
スウェーデン | ベルギー | ドイツ | チェコ | |
28% | 24% | 24% | 23% |