日本コンクリート工学会

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会誌「コンクリート工学」

コンクリート工学 Vol.64, No.3
2026年3月号

目次

巻頭言
研究における「守破離」
野口貴文
TOPICS
東海環状自動車道(北西部)の開通—政田西高架橋、洞高架橋、七五三高架橋—
青井弘樹
解説
日本建築学会「構造材料の耐火性ガイドブック2026」(第4版)の刊行にあたって
道越真太郎・常世田昌寿・梶田秀幸・平島岳夫
概要:
日本建築学会は、2026年3月に「構造材料の耐火性ガイドブック2026」(第4版)を刊行した。これは建築に用いられる材料について、火災時を想定した高温性状に関する情報を最新の知見も含めて提供するものである。ガイドブックはコンクリート材料、鋼材、木質系材料、アルミニウム合金および新材料の各章で構成され、それぞれの材料の高温性状や耐火性能に関する最新の知見が追加され、系統的な整理がなされた。本稿は本ガイドブックの概要を報告する。
キーワード:
耐火性、高温性状、コンクリート、鋼、木質系材料、アルミニウム、新材料
テクニカルレポート
空気量を増大したコンクリートの基礎的検討
西澤彩・桜井邦昭・伊佐治優・河合研至
概要:
コンクリート製造時のCO2排出量の低減を目的として、空気量を増大させることで単位セメント量を低減したコンクリートの技術成立性を基礎的に検討した。空気量を3%増大すると同一のスランプ確保に必要な単位水量を約10kg/m3低減できるが、同一の圧縮強度を確保するには水セメント比を3%程度小さくする必要があること、圧縮強度が同一であれば、その他の強度特性や耐久性は、普通コンクリートと同等ないしはそれ以上であることを確認した。次に、空気量を増大したコンクリートをレディーミクストコンクリート工場で製造し、模擬部材への打込み実験を行い、製造からの時間経過や圧送および締固めによる空気量の顕著な減少は認められないこと等を示した。
キーワード:
空気量、単位セメント量、単位水量、圧縮強度、流動性、施工性
コンクリート強度の抜取り検査における線形近似したOC曲線の推移
辻幸和・鈴木康範
概要:
本稿では、コンクリート強度の抜取り検査方法において、確率スケールで線形近似したOC曲線(検査特性曲線、Operating Characteristic曲線)を用いて、土木学会コンクリート標準示方書と確率論を仮定したJIS A 5308の合否判定基準の推移を例に採り報告する。そして、JIS Z 9003による標準偏差が既知の場合についての合否判定係数に基づく両合否判定基準を線形近似したOC曲線により相互に比較を行った結果、および現行のJIS A 5308の決定論的な強度の合否判定基準は、抜取り検査を仮定すると、中立品質水準の不適合品率が50%とみなされることをそれぞれ報告する。
キーワード:
コンクリート強度の抜取り検査方法、線形近似したOC曲線、土木学会コンクリート標準示方書、JIS A 5308、中立品質水準
工事・プロジェクト記録
波形鋼板ウェブを架設材とした新たな架設工法の開発と適用—新東名高速道路新皆瀬川橋—
中積健一・下田瑞斗・五藤正樹・秋山渉
概要:
本橋は急峻地形を跨ぐ連続箱桁橋であり、長大スパン部には波形鋼板ウェブを用いた片持ち張出架設、短支間部には従来型の固定支保工による施工が計画されていた。しかし固定支保工部は地盤が急峻かつ脆弱であったため、堅固な支保工基礎を構築するには課題があった。そこで、軽量な波形鋼板ウェブを先行して設置し、これを支保工(架設材)として活用する新しい工法「Rap-con for staging工法」を考案し、採用した。本工法により支保工基礎を大幅に簡略化でき、施工の合理化を図った。本稿では、その構造的特徴、設計上の検討、さらに実施工に向けて解決した技術的課題について報告する。
キーワード:
固定支保工、波形鋼板ウェブ、プレキャスト下床版、施工の合理化
アルカリシリカ反応に配慮した線状陽極方式脱塩工法による道路橋長寿命化の取組み—西湘バイパス滄浪橋塩害対策工事—
青山敏幸・小谷内祐弥・登坂愛・深川直利
概要:
西湘バイパス滄浪橋は、海岸付近に位置する厳しい塩害環境下にあるポストテンション方式のPCT桁であり、全線の供用を開始してから50年以上が経過している。2019年からは、脱塩工法と補強工法等の新たな対策も取り入れた方法により道路橋の長寿命化に取り組んでいる。本稿では、そのうちアルカリシリカ反応に配慮した線状陽極方式による脱塩工法を開発し、西湘バイパス滄浪橋に適用した内容について述べる。
キーワード:
脱塩工法、アルカリシリカ反応、線状陽極方式
講座
コンクリート舗装 (2)コンクリート舗装の設計と解析
西澤辰男
レビュー論文(文献調査委員会)
建設用3Dプリンティング材料の積層中の品質管理手法に関する海外の研究動向
村田哲
随筆
綾なすコンクリート
高松伸
海外だより
モンゴルのコンクリート事情とインフラ整備の現状
エルドン オチル
国際情報
JCI-TCIコラボレーション委員会主催 現場見学およびジョイントセミナー報告
浅本晋吾・丸山久一・西山峰広・宮澤伸吾
さろん
長江三峡と三峡ダムの思い出
呉承寧
コンクリート技士のページ
未来のコンクリートのために
弘川里美
実務経験とコンクリート技士
上野山勝済
コンクリート診断士のページ
インフラに携わる技術者として
今井竜也
施工管理技術者にとってのコンクリート診断士受験
杵築和弘
我が職場
地域とともに歩む生コンクリート企業/(株)タイハク
南條世紀
今あるものを長く使う。(株)日本メンテ
安田邑成

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