日本コンクリート工学会

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2016年4月号

4.擁壁類

 用排水路・河川・港湾などの護岸、道路、宅地造成などの土留め壁の構成部材です。

4.1 積みブロック
 ガケなどが崩れないようにする目的で古くから使用されてきた、石積間知石(いしづみけんちいし)をコンクリート製品にしたもので、主に道路、河川、宅地造成などに使われています。
 近年では、魚類や水生昆虫など生物の保護、緑化、景観など環境に配慮した積みブロックや、緑化(植生)に特化した緑化ブロックも使用されています。また、最近では河川の護岸に使用するブロックを積んだ時にブロックが露出する場合は、明るさの度合い(明度)が背景の森林や草木、自然石と同じようになるようなブロックを使用するようになってきており、自然景観との調和が考えられています。
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4.2 L型擁壁
 断面の形が「L」の形状をしており、土木工事などで土を切り取った「ガケ」や盛土を安定させるための壁状の築造物のことです。断面の形が「T」をひっくり返した形の逆T型擁壁もあります。
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