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練混ぜ直後から、型枠内に打ち込まれて、凝結・硬化に至るまでの状態にあるコンクリートを、フレッシュコンクリート(fresh concrete)という。
フレッシュコンクリートが有すべき性能は、
(1) 運搬、打込み、締固めおよび表面仕上げの各施工段階において、作業が容易に行えること。
(2) 施工時およびその前後において、均質性が失われたり、品質が変化したりすることが少ないこと。
(3) 作業が終了するまでは、所要の軟らかさを保ち、その後は正常な速さで凝結・硬化に至ること。
(4) 必要に応じて所定の温度および単位容積質量を有すること。
などである。フレッシュコンクリートにこのような性能を具備させるには、良質の材料を用いること、配(調)合を適切に定めること、計量を正確に行うこと、十分に練り混ぜることなどが必要である。
フレッシュコンクリートの性質は、ワーカビリティー、コンシステンシー、プラスティシティー、ポンパビリティー、フィニッシャビリティーなどの用語によって表される。
コンクリートの施工を適切かつ能率的に行い、欠陥部の少ないコンクリート構造物を造るためには、作業に適したワーカビリティーを有していることが極めて重要であり、そのためにはコンシステンシー、プラスティシティー、ポンパビリティー、フィニッシャビリティー等の諸性質をバランス良く確保することが必要である。
(上記内容は、コンクリート技術の要点'07からの抜粋です。詳細はそちらをご確認下さい。)