ホーム > JCIの紹介 > 会長の言葉 > 日本コンクリート工学会歴代会長 > 会長就任挨拶 コンクリート工学会への発展を目指して
桝田佳寛
日本コンクリート工学協会は、昭和40年に日本コンクリート会議として設立され、今年で満45周年を迎え、今年度に「日本コンクリート工学会」と改称して、さらなる発展を目指します。本会は、コンクリートに関係する多数の研究者、技術者および団体の参加を得て、コンクリート工学全般にわたる学術・技術の進歩・発展に貢献してまいりました。本会の活動は、先輩諸氏の確かな先見性と適切な指導により、我が国だけにとどまらず、国際的な拡がりを持ち、特にアジアにおいては、指導的役割を果たすに至っております。
昭和45年に創設されましたコンクリート技士・コンクリート主任技士資格認定制度ならびに平成13年に創設されましたコンクリート診断士資格認定制度によって、今日まで約41,000人の技士、約9,000人の主任技士ならびに約7,000人の診断士を世に送り出しています。これらの認定技術者は、様々な分野において活躍しており、社会的にも重要な地位を占めています。とくに、社会基盤の高品質化、長寿命化が重視され、コンクリート構造物の維持保全が益々重要となる今日、これらのコンクリート専門技術者に対する社会からの信頼と期待はきわめて高いと言えます。
本会は、会誌の発行、年次講演会および各種技術講習会の開催、調査研究委員会の設置を通じて、最新の研究情報・技術情報の発信、国際情報の紹介など会員への多様なサービスを提供いたしております。社会資本としてのコンクリートおよびそれを支えるコンクリート技術のみならずコンクリートの感性に関心をお持ちの皆様には、ぜひとも入会いただきますようお勧めいたします。コンクリート工学のさらなる発展を目指してがんばりましょう。
社団法人日本コンクリート工学協会
第24代会長
ますだ・よしひろ