日本コンクリート工学会

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2018年8月号

「自然環境下のコンクリート劣化研究委員会」活動概要

執筆者:情報コミュニケ—ション委員会 委員
黒田 保 (鳥取大学)
(自然環境下のコンクリート劣化研究委員会 委員)


委員会活動概要

JCI-TC164A「自然環境下のコンクリート劣化研究委員会(委員長:日本大学・湯浅昇教授)」は,自然環境下のコンクリート性能を扱った「自然環境下のコンクリート性能研究委員会(1991-1992年)」および「自然環境下のコンクリート性能研究委員会(2003-2004年)」の後継委員会として設置されました。
本研究委員会では,(1)一般環境下の劣化(中性化)、(2)塩害環境下の劣化,(3)凍害環境下の劣化,(4)火山性腐食ガス・土壌環境下の劣化を対象にして,そのメカニズムから地域性評価を行うとともに,その中で暴露試験のあり方を整理し,新たな暴露試験を開始するなどの活動を2016年度から2017年度の2年間にわたって行いました。特に,委員会の重点課題として「九州・中国地方のコンクリートの凍害」を掲げ,凍害危険度の低い九州・中国地方における凍害の実態を調査して劣化外力の大きさを検討するとともに,気象データが入手可能であり,これらの地域の凍害環境を代表すると考えられる場所において暴露試験を開始しました。
図-1は中国地方各地の凍害危険度と凍害と判定された構造物の所在地を整理したもので,写真-1は九州地方で確認された凍害事例(橋台に生じたスケーリング)の一つです。

図-1 凍害危険度と凍害構造物の所在地点(中国地方) img
図-1 凍害危険度と凍害構造物の所在地点
(中国地方)
写真-1 橋台に生じたスケーリング(九州地方) img
写真-1 橋台に生じたスケーリング
(九州地方)

本研究委員会の報告会を下記の日程で開催いたします。東京会場では一般の方々からご応募いただいた本研究委員会の活動内容に関連した論文の講演もあります。皆様奮ってご参加ください。

■委員会報告会
(東京会場)
日時:
平成30年9月11日(火)10:00~16:55
場所:
公益社団法人 日本コンクリート工学会 11階会議室
(東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル)
(福岡会場)
日時:
平成30年9月18日(火)13:00~16:55
場所:
福岡建設会館 701会議室
(福岡県福岡市博多区博多駅東3-14-18)
(鳥取会場)
日時:
平成30年9月21日(金)13:00~16:55
場所:
米子ビッグシップ 第7会議室
(鳥取県米子市末広町294)

※プログラム・申込方法などの詳細はこちらをご覧ください。

※会員専用ページには「増刊コンクリート技術2018年8月号」として,本記事より詳細な内容が掲載されています。そちらもご覧ください。
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