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コンクリートは圧縮強度に比べて引張強度がきわめて小さい材料であるため、構造用コンクリートの場合、荷重作用により引張応力が生ずる部分には、適当な材料によって補強することが必要となる。主なコンクリート補強用鋼材としては、鉄筋、PC 鋼材、鉄骨があり、その他の補強用鋼材には、溶接金網、鉄筋格子、鋼繊維などがある。
鋼材がコンクリート補強材として適している理由は、以下のようである。
1) 熱膨張係数がコンクリートとほぼ等しく、温度変化による内部応力の発生がない。
2) コンクリートはアルカリ性であり、鋼材の腐食を防止する。
3) 鋼材は降伏した後にも破断に至るまでに大きな変形能力を有し、本来ぜい性的な(もろい)コンクリートにじん性(ねばり)を与える。
(上記内容は、コンクリート技術の要点'07からの抜粋です。詳細はそちらをご確認下さい。)