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中性化とは、一般に空気中の二酸化炭素の作用を受けて、コンクリート中の水酸化カルシウムが徐々に炭酸カルシウムになり、コンクリートのアルカリ性が低下する現象をいい、炭酸化と呼ばれることもある。鋼材の周囲を包んでいるコンクリートが中性化すると鉄筋の不動態被膜が破壊されるため、水や酸素の浸透により鉄筋がさび、構造物の耐荷性や耐久性が損なわれる。コンクリートの中性化に影響する材料、配合に関連する因子としては、水セメント比、セメントと骨材の種類、混和材料などが挙げられ、密実なコンクリートほど中性化の進行は遅い。
環境条件として、一般に二酸化炭素濃度が高いほど、湿度が低いほど、温度が高いほど中性化速度は速くなる。ただし、著しく乾燥している場合には中性化は進みにくい。
(上記内容は、コンクリート技術の要点'07からの抜粋です。詳細はそちらをご確認下さい。)