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本HPは,コンクリート基本技術調査委員会・不具合補修WG報告書の一部をまとめたものである。 ひび割れ以外の施工中の不具合の対処などの詳細については,報告書を参考にしてください。

(報告書は完売いたしました。
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ひび割れの対処の要点

ひび割れの原因推定

ポイント

ひび割れが,施工のどの工程で,どこに,どのように発見されたか,ひび割れがいつまでなかったのか,時間の経過とともに幅がどう変化したかを把握する

ひび割れの原因の推定(適切な項目を選んで検討)

(1) 設計図書の調査

  • ひび割れ位置における施工段階ごとの設計上の応力
  • 施工時の応力状態と完成時の応力状態が大きく異なる場合や設計で施工時荷重が十分考慮されていない場合もある

(2) 材料の調査

  • セメントの種類,単位セメント量,単位水量,骨材の吸水率や微粒分の量・膨張材や収縮低減剤の使用の有無
  • 生コンクリートの出荷伝票やバッチごとの計量記録の確認

(3) 施工計画の調査

  • 施工の手順と体制,型枠支保工の設置方法と位置,開口部周囲の補強方法,打込みの手順,打継ぎ・打重ねの方法,養生の方法とその終了の時期,脱型の方法と時期等

(4) 施工の調査

  • 実際の施工と施工計画での想定や手順に違いがなかったかを調査

 【例】・施工中の想定以上の型枠支保工の変形や沈下
     ・鉄筋位置
     ・コンクリート打込み当日から養生完了までの天候
     ・施工計画どおりに打込み,締固めが行えたか
     ・打込み時のトラブルや工程の遅延
     ・仕上げの時期や方法,仕上げ前のひび割れ
     ・養生方法や期間など

(5) コンクリート硬化後の条件の調査

  • 圧密などによる地盤沈下,コンクリートの乾燥収縮,施工時の荷重や振動,施工中の地震や風水害など

調査結果や,ひび割れの形態,ひび割れが発生した時期などを総合的に判断
ひび割れの場合,原因が一つであることは稀であり,色々な要因が複合して発生することが普通
⇒考えられる要因は全て原因である可能性があるものと仮定し,原因を無理に絞り込もうとせず,これらが複合した可能性があると考えて次の段階に進む


詳細は,「コンクリートのひび割れ調査,補修・補強指針-2009-」 3章「ひび割れの原因推定」を参照
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