コンクリートと補強材の付着定着挙動と
構成則の利用研究委員会

JCI-TC-092A



委員会設立主旨

 鉄筋コンクリート部材の脆性的な破壊の一つに付着破壊・定着破壊が挙げられるが、ミクロ的な応力の伝達、各材料の構成則、マクロレベルでの連鎖的破壊等、種々の要因が影響し合って、その解明は非常に難しいものとなっている。近年、有限要素法は鉄筋コンクリート部材の挙動解明における有用なツールの一つとなっているが、付着定着の挙動モデルに多大な影響を受け、特に付着軟化域での設定が解の精度に大きく関与する。本研究委員会では、付着定着挙動をミクロ的に捉え、特に有限要素法における付着構成則の構築とその適用可能性の検討を視野に入れつつ、付着定着挙動に関する情報整理とその利用に関する提案を行う。


 

活動計画

 ミクロ的観点から検討を行うWG、有限要素法の利用に関するWG等のWGを組織し、過去の文献の概観、委員会メンバーらの提案を整理する。統一課題による有限要素解析を企画し、種々の付着構成則の有限要素プログラムに対する適用度検討および感度解析を行って、委員会として、付着構成則の利用に関する提言を発信する。
  また、本研究委員会で取り扱うテーマは、コンクリートに関する学術発表のテーマとしては最適であり、国内外の著名な研究者を招聘し、委員会報告を含んだシンポジウムの開催を計画していきたい。


(c)コンクリートと補強材の付着定着挙動と構成則の利用研究委員会