実行委員長の挨拶 |
JCI年次大会(名古屋)へのお誘い |
コンクリート工学年次大会2013(名古屋) |
実行委員長 梅 原 秀 哲(名古屋工業大学教授)
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第35回コンクリート工学年次大会は「どまんなかコンクリート」をキャッチフレーズとして、7月9日(火)〜11日(木)の3日間、名古屋市で開催いたします。過去2回の名古屋大会では「コンクリートアートミュージアム」を開催し、コンクリートの芸術性を追究してきました。今回のキャッチフレーズには、コンクリートは社会資本の中心、すなわち真ん中で社会に役立っており、さらに東日本大震災からの復興の真ん中を担っていること、そして中部は日本の真ん中に位置しているという意味が込められています。「どまんなか」は真ん中を強めた言葉で、名古屋弁では「ど」をよく用います。昨年末の笹子トンネルでのコンクリート板落下を受けて、コンクリート構造物の老朽化が新聞等で大きく報道され、あらためてコンクリートは社会資本の中心であり、今後はその老朽化対策が最重要であることが認識されました。 本大会の開催場所は、過去2回の名古屋大会と同じ名古屋国際会議場で、名古屋駅から地下鉄を利用して30分の距離にあります。これまでは懇親会を会議場内で行っていましたが、今回は会議場から地下鉄で1駅離れた距離にあるANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で行うことにしました。 コンクリート工学講演会では、600件に近い数の論文・報告が予定され、コンクリートに関する新たな知見が公表されるとともに、それに対する活発な意見交換を期待しています。コンクリートテクノプラザでは、「どまんなかコンクリート−どえりゃあテクノロジー」というテーマのもと、新技術の展示・解説に加えて、技術紹介セッションで最新技術の紹介が行われます。また、情報化技術の導入として、スマートデバイスを利用した講演スケジュールや報告・論文内容の閲覧、コンクリートテクノプラザのブース位置案内、展示内容の閲覧や来場者からのアンケートの実施を予定しています。生コンセミナーでは、「コンクリート構造物の信頼性向上への提言−打込み時スランプおよび生コンのグレード分け−」をテーマとした発表とパネルディスカッションが行われます。特別講演会では、2008年にノーベル物理学賞を受賞された名古屋大学特別教授の益川敏英先生を講師に迎え、「現代社会と科学」と題してご講演頂くことにしています。見学会は、「中部電力梶@浜岡原子力発電所 及び 防波壁」、「名古屋高速道路公社交通管制室及びネックス・プラザと明治村」、「中日本高速道路(株)新東名高速道路建設現場」の3つのコースを計画しております。また、今回は初めての企画として、コンクリート工学会賞の内容を広く周知することを目的に、日本コンクリート工学会賞受賞者による記念講演を予定しています。 以上のような企画で、名古屋大会が催されます。「金のしゃちほこ」や「尾張名古屋は城で持つ」と言われるように名古屋はお城が有名です。2012年の開城400年を記念して現在本丸御殿が復元工事中です。名古屋城の見学を兼ねて、多数の皆様にご参加を頂きますよう、心よりお待ち申し上げております。 |