実行委員長の挨拶 |
JCI年次大会(札幌)へのお誘い |
コンクリート工学年次大会2009(札幌) |
実行委員長 田畑 雅幸(北海道職業能力開発大学校) |
第31回コンクリート工学年次大会は「吾妻(あずま)しいコンクリート」をキャッチフレーズとして7月8日(水)〜10(金)の3日間札幌市で開催いたします。このキャッチフレーズには,居心地の良いコンクリートを造り,地球環境にやさしく,思いやりのあるコンクリートにしようとの思いが込められています。積雪・寒冷な地域から心を込めた技術により,コンクリートが長く人々に親しまれ,愛されていくものと考えています。前回の大会では,21世紀初めての開催であることから,「地球の新たな未来と快適空間を創造するコンクリート」を掲げました。ようやく景気の低迷から抜け出しそうな気配が見えだした矢先,昨年末の金融危機から再び景気が低迷し,我々を取り巻く建設業界が,これらの影響を受けようとしています。一方、アメリカのオバマ新大統領は、グリーン・ニューディール政策によりこの事態を変革しようとしています。このことが日本に好影響になり,今回に掲げた吾妻しいコンクリートを造り,コンクリート構造物の維持・保全技術,長寿命化が,地球環境にやさしい技術としてさらに求められているものと考えています。 大会の開催場所は,北海道の拠点都市として発展している札幌市の札幌コンベンションセンターを会期中借り切って開催致します。地下鉄札幌駅から地下鉄東札幌駅を徒歩10分程度の所にあります。 コンクリート工学講演会では,昨年の九州大会とほぼ同程度の論文・報告が予定され、活発な意見交換を期待しています。リサーチプラザでは,研究専門委員会の研究成果発表が行われます。また,福岡大会に引き続き,特定のテーマに絞って会員相互が討議できる場を設け,2件の研究集会で活発な討議をしていただくことにしています。 コンクリートテクノプラザでは,「なまら・すんごいコンクリート!」をテーマに,新技術内容の展示・説明のほか,最先端技術を紹介する技術紹介セッションコーナーを設けています。 生コンセミナーでは「耐久性向上を目指して〜北の大地より情報発信〜」をテーマに2部構成で,基調講演I「コンクリートの耐久性と技術者倫理」・基調講演II「乾燥収縮ひび割れ制御の現状と将来への展望」とパネルディスカッション「コンクリートの乾燥収縮に対する現状の問題点」を企画しています。 特別講演会では,北海道大学名誉教授・前北海道大学低温科学研究所長の若土正暁氏を講師に迎え,「地球環境システムにおける寒冷圏の役割」をご講演して頂くことにしています。 前回の札幌大会に引き続きフォトコンテストを「自然と共生するコンクリート(暮らしと・自然と・歴史と・新技術とコンクリート)」をテーマにジュニア部門、一般部門の2つのジャンルで募集し,入賞作品をJR札幌駅構内と札幌コンベンションセンターに展示いたします。 見学会は,「北海道横断自動車道と夕張シューパロダム(RCD)」,「JR旭川駅高架工事」の2つのコースを計画しております。 北海道の7月は,ラベンダーなどが迎えるさわやかな季節でございます。本大会がセメント・コンクリート・建設業界のさらなる飛躍となりますよう,多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。 |