性能指向型耐震補強研究委員会研究委員会

JCI-TC084A
 
委員会設立主旨

既存コンクリート構造物において、大地震時の倒壊防止を目的とする従来の「耐震性向上」に加えて、機能性、復旧性、使用性などの高度な性能を付与させる耐農補強(ここでは「性能指向型補強」と定義する)が近年増加している。また、こうした要求性能に応えるため、新しい材料・部材・架構が開発され新しい補強概念(免震・制震による応答制御、損傷制御など)が導入されている。この様な状況に鑑み、性能指向型耐震補強の研究、設計および実施例について広く調査し、技術の現状と課題を明らかにすると共に耐震補強技術の発展・普及を図るために必要な技術資料をまとめることを目的とする。


 
 
活動計画

耐震補強に関わる研究者、開発者及び実務者(設計・施工)からなる委員会を構成する。委員会を研究WG、設計WGおよび実施例WGに分けて以下の活動を行う。

  • 性能指向型耐震補強の研究、設計、実施例、それぞれの分野の現状と課題および将来展望について調査・研究し、成果を技術資料にまとめる(委員会報告書)。
  • 本会出版の「耐震補強ハンドブック(1984年)」及び「震災復旧・耐震補強と実例(1998年)」に続く第3の出版物として計画する(JCI出版物)。
  • 「耐震補強の評価研究委員会(2000年終了)」の成果を翻訳してACIから出版した"Seismic Rehabilitation of Concrete Structures"の続編として翻訳出版することを計画する(JCI出版物)。
  • 成果を報告会等により広く会員に報告するとともに、国外にも成果を発信するため、期中又は終了時に関連技術者、研究者との交流を図るシンポジウム等の国際的な集会(例えば、US-Japan Symposium あるいはACI-EERI-JCI Symposium)を企画する(ACI-369委員会:耐震補強委員会(委員長:Kenneth Elwood (Univ. of British Columbia))にコンタクト中)。

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