実構造物への適用性を重視した
各種センサ技術の調査と体系化研究委員会

JCI-TC151A
 
委員会設立主旨

 近年のシリコンプロセス技術の進歩はセンサやロガーの小型化を促し,またM2Mに代表されるセンサネットワーク技術の確立は構造物の無線・遠隔管理を具現化する技術と言える。工場における大量生産分野ではこれらの技術は既に取り入れられて実用化も進んでいる。本研究は飛躍的に進歩しつつあるセンサネットワーク技術を建設分野において活用し,建設生産や維持管理を高度化するための調査,提案を行う。数十年後の土木構造物・建築物には多くの種類のセンサが設置され,構造物の利用者や管理者は,計測データを有効活用しながら構造物の供用を行っていることを想定し,その基盤を構築するための調査研究成果を導くことを目的として実施する。


 
 
活動計画

 本研究委員会は,構造物や部材の施工品質や健全度を判断するために,実構造物において,計測の制約にとらわれず何をどの部位で計測し,どのような物性値で評価するかを明確にし,合理的な評価を実現するために必要な各種センサ計測技術を纏めることを目的とし,当面は下記の3つのWGを組織し,活動を行う。
 1) センサ技術を駆使した建設生産・維持管理の将来像分析(ニーズ整理と技術体系化)
 2) センサ・計測・ネットワーク技術の動向調査(シーズ技術調査)
 3) 点検・モニタリングデータの保管技術とその活用方法(データ活用)
 
 ここで検討するセンサ技術とは,実際の構造物の計測やモニタリングを行うための計測装置全般を対称とする。すなわち予防保全や定期点検等のための技術(非破壊検査等も含む)および長期モニタリングのための技術等の全般を対称とする。


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