プレキャストコンクリート製品の
性能設計と利用研究委員会

JCI-TC-093A
 
委員会設立主旨

 プレキャストコンクリート製品(以下PCa製品)は、品質の安定性、工期の短縮、各種リサイクル材の利用推進など、循環型社会の構築に大きな貢献が期待されている。特に、遠くない将来にわが国が直面する少子高齢化に伴う建設労働者人口の減少を考えると、PCa製品およびこれを用いた構造物の適切な性能設計と利用技術を整備することは、わが国の社会基盤を信頼性のあるものとするためにもコンクリート技術者の使命である。
 このような状況を鑑みて、本申請委員会では、PCa製品特有の課題を整理し、PCa製品の性能設計と利用技術に関して検討し、知見を集約することを目的とした。


 
 
活動計画

 本委員会の活動の基本は、JCI-TC071A「プレキャストコンクリート製品の設計と利用研究委員会」が2007〜2008年度の2年間にわたる調査研究活動を行った成果を踏まえつつ、PCa製品ならびにこれを用いた構造物の性能設計手法に資するための技術資料を構築する計画とし、以下のワーキンググループに分けて調査研究活動を行う。

1) 製品WG:PCa製品の場合、許容応力度法に基づいて設計されることが一般的であるが、PCa製品に限界状態設計法を適用する場合の課題を整理し、性能設計へ移行するために必要な技術情報を整理・検討する。
2) 構造物WG:接合部や現場打ちコンクリートとの境界部など、PCa製品を用いた土木・建築構造物の性能を評価するための技術的な課題およびPCaの取替えなどに際して考慮すべき事項を整理・検討する。

 


(c)プレキャストコンクリート製品の性能設計と利用研究委員会