委員会活動
CONCREEP8開催のための情報発信準備委員会
活動目的
本活動の目的は,CONCREEP8(8th International conference on creep, shrinkage and durability of concrete and concrete structures)を中部地区で開催するにあたり,その準備のための活動およびJCI中部支部会員への情報発信を中心に行う.
本会議にて取扱う研究テーマは,セメント系材料のクリープや乾燥収縮のメカニズム,モデリング,予測にとどまらず,ナノレベルの空隙構造の研究,特にその中で生じている化学反応・熱力学状態および変形に関する研究である.また,これらの現象とコンクリート構造物の耐久性,劣化予測や新材料の開発への発展も期待される.
JCI中部地区の会員向けに発信する情報は,会議に関する情報だけでなく,当該会議が対象とする分野の情報(例えば,背景や研究の先端等の事例紹介)などを予定している.近年,コンクリートの体積変化に依存したコンクリート構造物の劣化等が問題となる場合も多く,研究者だけでなく実務者にとっても有用な情報が提供されることが期待される.
なお,会議の規模は以下のとおりである.
会 場: 3会場(parallel session)
参加者: 150人程度
期 間: 2008年9月上旬頃の3日間
活動計画
会議開催のための情報発信,先端研究事例等の情報発信,および当日の講演会,見学会や論文セッションの運営が基本となり,以下のようなスケジュールを予定している.なお,委員会はメールでの情報交換を基本とするが,年に2回程度の打合せを予定している.
2006年度
First Announcementの作成,海外,国内,特にJCI中部支部会員への情報発信
(英語版,日本語版を作成し,JCI中部支部会員へも配布,冊子の印刷費)
ホームページの立上げ,情報発信(ホームページ立上げの為の費用)
2007年度
Second Announcementの作成,海外,国内,特にJCI中部支部会員への情報発信
2008年度
会議開催(特に,招待講演の一部はJCI中部支部と共催での講演とする.講師の旅費補助および謝金)
見学会の開催(見学会のための費用)
中部支部セッション(論文発表や技術発表等)の開催
予想される成果
JCI中部支部会員にとって,以下のメリットがあると考えられる.
当該分野に関する世界的な第1人者による講演会に参加できる.国際会議自身に出席すれば,それらの研究者等とのネットワークが形成され,特に若手研究者にとって励みになる.
コンクリートの収縮,クリープ,耐久性などに関する最新情報がWEBを通して得られる.近年,コンクリートの体積変化に依存したコンクリート構造物の劣化等が問題となる場合も多く,研究者だけでなく実務者にとっても有用な情報が提供されることが期待される.
中部支部会員による論文や技術発表を行う中部支部セッションを設け,中部からの情報発信を行う.
施工現場や劣化構造物を対象とした見学会に出席できる.
人員構成
代表者 | 田辺忠顕(名古屋大学名誉教授,IA-CONCREEPのPresident) |
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石川靖晃(名城大学助教授) 糸山 豊(名古屋工業大学助手) 上田尚史(名古屋大学研究員) 国枝 稔(名古屋大学助教授) 中村 光(名古屋大学教授) 丸山一平(名古屋大学助教授) 森本博昭(岐阜大学教授) |
コンクリート材料資料集の作成
活動内容
活動目的:コンクリート材料について、実物およびその説明書きからなる資料集を作成する。
活動計画
資料集は1.実物、2.説明書きの2種類から構成される。
実物を収集もしくは作成するとともに、各実物についての説明書きを作成する。実物を集め、それに対応する説明書きがあるというところが、この資料集の重要な点である。
委員会においては、まず、何を集めるか、どうまとめるかを検討する。これらの決定後、各材料を手分けして収集するとともに、説明書きを作成する。その後、それらを1つにまとめてコンクリート材料資料集とする。各実物をコンパクトに1つにまとめることで、授業で使用しやすいようにすることも重要と考えている。
予想される成果
作成したコンクリート材料資料集は、大学、工業高等専門学校、工業高校などの授業などで、補助資料として使用されることを想定している。また、建設関係の企業の研修や営業時の補助資料などにも使用できるかもしれない。
予定活動期間
2年
人員構成
代表者 | 平岩 陸 名城大学 |
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メンバー | 岩月栄治 愛知工業大学 上原 匠 名古屋工業大学 河野伊知郎 豊田工業高等専門学校 丸山一平 名古屋大学 三島直生 三重大学 山本貴正 豊田工業高等専門学校 |
国際会議ConMat09の関連行事としての「国際学生研修会」の開催
活動目的
JCI中部支部では,毎年 学生研修会(過去3年連続開催,毎回50名前後の土木建築のコンクリート分野の学生教員等が参加)が開催されている。平成21年8月24日~26日に名古屋国際会議場において国際会議ConMat09が開催され,200編以上の論文発表と海外から大学院生を含む多くの参加者が予定されている。JCI中部支部の会員も国際会議実行委員会で活躍している。
国際会議の前の8月22(土)・23日(日)に,国際会議参加の学生やJCI中部支部の学生を中心に,1泊2日の「国際学生研修会」を開催し,コンクリート工学分野の学生の国際交流の場を提供することを目的としている。また,例年行っているJCI中部支部の学生研修会を国際会議の関連行事に位置づけ,国際会議を支援することを目的としている。
活動計画
参加予定者
海外からの国際会議参加学生と教員等15名程度,日本からの国際会議参加学生等10名程度,
JCI中部支部の学生と教員等20~30名程度,合計40~50名程度
日程(案)
岐阜県高山市・白川郷方面へ1泊2日のバス旅行を行う。金沢方面からの参加学生へも配慮する。
8月22日: 名古屋駅8時30分出発,高山市内で昼食と自由時間,午後ホテル会議室にて英語による講義(内外の教員等)と話題提供(参加者),高山市内のホテルで夕食と交流,宿泊
8月23日: 高山市のホテル9時出発,白川郷で昼食と自由時間,名古屋駅18時到着
予想される成果
コンクリート工学分野の学生間で国際的な交流を行うことができる。
海外の研究者による英語の講義を学生は身近で聞くことができる。
JCI中部支部が毎年行っている学生研修会に特徴をつけることができる。
国際会議ConMat09参加者へ,高山市や白川郷へ行く機会を提供できる。
予定活動期間
平成21年度(4月1日から8月31日)
人員構成
代表者 | 六郷恵哲(岐阜大学工学部,ConMat09実行委員会) |
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中心メンバー | 河辺伸二(名古屋工業大学大学院工学研究科,ConMat09実行委員会) 丸山一平(名古屋大学大学院環境研究科,ConMat09実行委員会) 国枝 稔(名古屋大学大学院工学研究科,ConMat09実行委員会) 寺西浩司(名城大学理工学部,ConMat09実行委員会) 石川靖晃(名城大学理工学部,ConMat09実行委員会) 小澤満津雄(岐阜大学工学部,ConMat09実行委員会) |
北陸三県のコンクリート診断士会による連携推進事業
活動目的
北陸三県のコンクリート構造物の劣化の現状を把握するとともに、技術的課題や対策について多面的な検討を加え、その理解を深める。
また、将来にわたるコンクリート構造物の維持管理に、コンクリート診断士やコンクリート診断士会がどのように社会的に関わっていくかべきかを検討し、この成果を社会に広く発信することを目的とする。
活動期間
平成22年7月~平成24年3月
参加人員
代表者 | 奥田 由法 石川県コンクリート診断士会 会長 安川 栄志 富山県コンクリート診断士会 会長 石川 裕夏 福井県コンクリート診断士会 会長 |
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メンバー | 石川県コンクリート診断士会の会員 富山県コンクリート診断士会の会員 福井県コンクリート診断士会の会員 |
実大コンクリート構造物を利用したモニタリング研究委員会(仮称)
活動目的
コンクリート構造物の維持管理が重要となる中,実構造物を対象とした研究事例も増えているが,実際には様々な制約によって,実大レベルでの検証ができなかったり,継続的にモニタリングすることが難しいのが現状である.
現在,名古屋大学内には,以下に示すような橋梁モデルが建設されている.
- 新設の橋脚
- 既設のRC桁(塩害劣化)
- 既設のPCホロー桁(塩害劣化)
- 既設の鋼桁
- コンクリートの施工不良をモデル化した各種パネル
これらの構造物(供試体)を利用して,様々な研究を推進することで,中部支部会員の研究力の向上およびデータの蓄積を目指す.
活動計画
各研究テーマについて,WGを設置し,各々が研究,実験を実施した結果を,全体委員会で報告していただく形式とする.
現段階での具体的な研究テーマ案としては,以下のものがあるが,それ以外にも委員からの提案及び公募により実施する.
1.新設構造物の性能の経時変化を様々な手法でモニタリング
(1)橋脚内部の温度変化,湿度変化の計測
乾燥収縮や各種劣化を対象とした考察が行われているが,大型構造物内の水分分布や温度分布についてのデータは少なく,それらのデータの取得を目指す.
(2)コンクリート表層品質の経時変化
Torrent透気試験機を用いて,新設時からのコンクリートの表層品質の経時変化を確認するとともに,現場透水試験も併せて実施する予定である.
2.コンクリート構造物評価のための非破壊試験の信頼性向上
同一の構造物について,様々な手法および機関による非破壊試験を試行し,現状の検査手法の評価制度の検証や適用範囲について示す.そして,これらを明確にすることで,非破壊検査手法の適用拡大を目的とした信頼性向上を図る.同一の構造物に対して,ほぼ同じ条件で何度も計測できる点を活かした研究が可能である.
なお,運営方法として,ブラインドコンペを開催し,様々な機関の結果について,その妥当性を検証する.
研究成果については,委員会終了時にシンポジウムを開催し,中部支部会員への情報発信を行う予定である.
予想される成果
- 実大構造物レベルのデータの蓄積
コンクリートの品質の変化について,定量的なデータを蓄積する. - 非破壊試験方法の現状と適用範囲を検証
同一の構造物に対するデータを蓄積,検証し,非破壊試験方法の適用限界を明確にする. - 各種シーズ・ニーズの発掘
研究者が有する各種シーズを試してもらう場を提供し,その実用化をサポートすることで,中部地区の研究力を向上させる.また,中部地区の構造物において発生している変状の特徴を整理し,構造物調査・検査の手法として求められる技術を検討する.
予定活動期間
2年間
人員構成
代表者 | 国枝 稔(名古屋大学) |
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幹事長 | 稲熊 唯史(JR東海コンサルタンツ) |
委員 | 15名程度(各種研究テーマとともに公募予定) |
生コン工場で製造されたフライアッシュコンクリートの耐久性評価と延命効果予測
活動目的
地域環境を考慮して、副産物を有効利用することは重要である。そこで、平成23年度から北陸地方では、地元で副産されたフライアッシュを、生コンクリートに活用するための実用研究が推進されている。この特徴は、全国的な研究を通じて明らかになっているフライアッシュコンクリートの有効性を、北陸地域で流通している骨材を用いた実用的な配合で実証することである。その屋内試験の成果としては、JCI名古屋大会2013で複数編が発表される通り、耐久性向上を期待できることを明らかにした。
本活動では、その成果を実用展開し、支部の活性化を図るべく、7~10程度の生コン工場の実機で製造されたフライアッシュコンクリートを対象に、塩化物イオン浸透性や中性化進行性およびASR抑止性を検証し、耐久性向上効果を明らかにする。さらに、その結果に基づき、コンクリート構造物の延命効果を予測する。
活動計画
1年目:一つの生コンクリート工場を対象にして、スランプや呼び強度が異なる数種のフライアッシュコンクリートの耐久性を調査・分析する。
2年目:富山県・石川県・福井県内の各2~3つの生コンクリート工場を対象にして、スランプや呼び強度が異なる数種のフライアッシュコンクリートの耐久性を調査・分析し、結果をまとめ、公表する。
予想される成果
実構造物の建設に供給されるフライアッシュコンクリートの耐久性能が定量的に明らかになる。その結果、フライアッシュの有効利用が推進され地域環境に貢献できると共に、コンクリートの長寿命化が図られることを定量的に明らかにできる。
予定活動期間
2年間
人員構成
代表者 | 宮里心一(金沢工業大学) |
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中心メンバー | 毛利幸一((株)あづまコンクリート工業) |
構成員数 | 10名程度 |
東山動植物園恐竜像調査保存委員会
活動目的
東山動物園にたたずむ3体の恐竜像が、平成25年度で75年間の供用期間を迎え、その文化的価値を損なう恐れがでてきた。すなわち、地震動などの外力によって恐竜像の転倒・崩壊という危険性が現れたのである。これまで、恐竜像の図面の解読およびコア抜き採取による劣化性状の調査が行われてきたが、実際の恐竜像の構造や恐竜像内部の劣化性状は明らかになっていない。さらには、イグアノドンの腕・首、または、ブロントサウルスの胴体・首には複数のひび割れが、全体的に浮きが生じており、いつ剥落するかわからないのが現状である。そこで、地元市民に親しまれている恐竜像の、特に劣化の著しいイグアノドンとブロントサウルスの保全を目的とし、中部エリアのコンクリート関係団体による委員会が立ち上がっているが、JCI中部支部としてもその活動を支援するための委員会を立ち上げる。活動項目としては、以下を考えている。
- 非破壊検査による恐竜像の内外部の劣化度調査
- コア抜き採取によるモルタルおよびコンクリートの成分分析
- コア抜き採取による構造性能・耐震性能評価
活動計画
上記の活動項目は、以下のようなWGにわかれて行う予定である。
WG1:非破壊検査による恐竜像の劣化度調査
恐竜像の図面が発見されて以来、恐竜像の使用材料や内部構造が解読され、恐竜像の外皮は金網入りのモルタル、内部上側は中空、内部下側はコンクリートで構成されていることがわかった。しかしながら、実際の材料(モルタル・コンクリート・鉄筋)や内部構造(外皮の厚さ・コンクリートの充填面・配筋)や現時点の劣化性状は明らかになっていない。そこで、以下のように非破壊検査を行うことで、恐竜像の劣化性状および形状の把握を試みる。
- CCDカメラによる恐竜像内部の劣化性状の評価
- サーモグラフィーによる充填コンクリートの高さの特定
- RCレーダーやその他非破壊検査法によるによる恐竜像の外皮厚さの特定
WG2:コア抜き採取によるコンクリートの成分分析
劣化が著しく顕在化するイグアノドンおよびブロントサウルスにおいて、その小径コアを採取し、成分分析を行う。その目的は以下に示す通りである。
- モルタルおよびコンクリートの配合条件の特定
- モルタルおよびコンクリートの表面からの劣化性状の把握
WG3:コア抜き採取による構造性能・耐震性能評価
現在の恐竜像の首や腕をみると複数のひび割れが発生していることがわかる。そのようなことから、恐竜像の転倒や剥落などの安全性および地震を想定する場合の耐震性を評価することを考えている。
- 3DレーザースキャナーおよびWG1の結果に基づいて、恐竜像の輪郭および外皮の厚さを数値化し、3次元の要素データを獲得する。
- モルタル・コンクリートの材料特性を把握することを目的とし、採取したコアを用いて圧縮試験、引張試験、曲げ試験を行うことで、構造解析に必要なコンクリートの材料特性値を求める。
- 上記の2項目から、3次元の構造解析により、安全性および耐震性の評価を行う。
予想される成果
- 複雑な形状を有するコンクリート造建築物の非破壊検査の適用性と妥当性の検証
- 劣化した複雑な形状を有するコンクリート造建築物の3次元構造解析
- 東山動植物園調査保存の指針(案)の作成
- 東山動物園恐竜像の保全に貢献
予定活動期間
2年間
人員構成
代表者 | 中村 光 (名古屋大学) |
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幹事長 | 三浦 泰人 (名古屋大学) |
委員 | 阪本 早弥菜 (名古屋大学) (委員は、非破壊検査・材料試験・成分分析に協力いただける方を追加する) |
ポーラスコンクリートの施工標準と品質保証体制の確立に向けた研究委員会
活動内容
(活動目的、活動計画、予想される成果)
ポーラスコンクリートは、内部に連続空隙を有し、透水性、保水性、植生など多様で様々なレベルの性能を設計できることから、今後、環境面のみならず豪雨対策などの防災面でも重要な役割を果たす社会基盤材料となる事が期待されています。しかし現時点では、性能設計の基本となる安定的な生産に不可欠な施工標準・品質保証などの規準を我が国で整備するに至っておらず、このことがポーラスコンクリートの健全な普及を妨げていると言えます。
現在、ISO/TC71/SC1委員会では、韓国委員が中心になってポーラス(主に透水)コンクリートの試験方法に関する基準作りが始められています。我が国では、JCIでも平成13・14年度に委員会活動が実施されるなど、研究面では世界をリードする立場にありました。しかし残念ながら、海外向けには、JCI研究委員会報告の英文概要版を発行するにとどまっています。その後、米国では呼称をpervious(透水性) concreteに統一してASTM規準を制定するなど汎用化が進んでいます。
最近では、徐々にポーラスコンクリートの実施工が増加する機運にありますが、上記のような状況を踏まえ、JCI本部の研究委員会では、「性能設計対応型ポーラスコンクリートの施工標準と品質保証体制の確立」研究専門委員会(委員長:畑中重光)を立ち上げることになりました。この時点で、これまでポーラスコンクリートの研究・製造に実績がある中部支部の研究者・実務者が共同し、またJCI 本部の研究委員会とも連携することができれば、極めて効率のよい、また高いレベルの研究が進められると期待できます。
本研究委員会では、可能な範囲でJCI本部の研究専門委員会と情報を共有し、主に以下のような活動を推進します。また本活動を通じ、微力ながら、支部会員の連携の活性化につながるよう努めます。
1)中部地域を中心に、既往の国内外の研究成果と製造・施工実績を調査
2)実施工を含めた実験的研究を、中部支部として組織的に協働で実施
3)ポーラスコンクリートの設計・施工標準(試案)と品質保証システム(案)を提示
予定活動期間
平成25年度から2年間
人員構成
代表者は、提案者の畑中が務める予定です。JCI本部の研究専門委員会委員(4名)を含め、数名の大学・高専の教員には既に委員就任の内諾を得ています。採用された場合には、土木、建築、材料の各分野から、また研究者だけでなく、発注、製造、施工の実務分野からも委員を募ります。委員の総数は、未確定ですが、15名ほどを予定しています。
東海地方における巨大コンクリート像の劣化状況に関する調査研究
活動内容
コンクリートを基本材料とした構造物は、高度経済成長の中で多量・多岐にわたり建設されてきた。特に、大正~昭和初めは巨大コンクリート像が数多く作られた。これらの巨大コンクリート像は、文化財としての価値が高い。また、巨大コンクリート像は、どれも地域住民に密着し、観光客にも親しまれ、公的に認められている。
活動計画
1年目:東海地方に存在する巨大コンクリート像の現状を調査する。調査項目として、まず関連資料などの文献を調べていきたい。実施調査では、ひび割れ調査、小径コア採取による圧縮強度試験、成分分析、中性化試験を行い、これによって得られた結果から劣化状況を把握する。
2年目:巨大コンクリート像の形状や内部構造を分析するため、ラジコンヘリコプターを用いた空撮三次元写真計測と3Dレーザースキャナーによる計測を行う。また、得られた調査結果をまとめて公表する。
予想される成果
歴史的に価値がある巨大コンクリート像の保存・補修にむけて現状を調査研究するのは必然的ともいえる。今回新たに用いる調査方法が確立されれば、今後の劣化調査に活用されると共に、社会貢献にも繋がるものとなると確信している。また、これらの巨大コンクリート像の現状を市民および管理者に伝えることで今後の保存・補修に役立てる。
活動期間
平成27年度から2年間
人員構成
代表者 :朴 相俊(金城学院大学)中心メンバー :河辺伸二(名古屋工業大学)構成員数 :10名程度