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コンクリート工学年次大会 2006 (新潟)へのお誘い
実行委員会委員長  林 静雄
(東京工業大学 教授)


  第 28 回コンクリート工学年次大会を,「萬代なれ!コンクリートのときめき」 をキャッチコピーにして,新潟市朱鷺メッセで開催いたします。

 日本では,道路・鉄道・ダム・港湾・建築物などの社会資本は,既に膨大な量が蓄積されています。経済の成熟期を迎えた今,社会資本をいかに長く使っていくかが社会的に大きな課題となっています。構造物の建設当時のときめきをいつまでも保ち続けるコンクリート,それを製造する技術と維持管理する技術が我々には要求されています。また,昨年末以来,技術者への信頼を失わせることも起きています。技術者が技術者への道を歩み始めたときの心のときめきを持ち続けていれば,こんなことはできなかったのではないかという思いです。初心を忘れないことの重要性を改めて認識することとなりました。そんな人・物・社会のときめきがいつまでも続くことを期待する,気持ちを込めた大会にしたいと思っています。

 コンクリート工学講演会では,過去最多の申込を受け最終的には 600 件を超える論文が発表されます。リサーチプラザでは,研究委員会での活動報告と,コンクリート工学協会各賞の内容紹介がなされます。

 コンクリートテクノプラザは,今回も多くの企業や団体の出展と各企業からの自慢の技術の紹介が行われ,生コンセミナーも例年通り企画されています。

 特別行事は,九州大会以外では,初めての日本海側での開催となることを記念して,コンクリート関係者だけでなく広く市民の皆様に参加していただき,コンクリートへの理解と親しみを感じていただけるように,作家の曽野綾子氏と環日本海経済研究所所長吉田進氏による特別講演と関東大会では毎回実施している若手による企画としての「小学生が作るコンクリート in 新潟」を企画しました。小学生や父母の皆様に楽しくコンクリートに親しんでいただける企画となっています。

 見学会は,大会参加者でなければ体験できない企画にしたいと考えて,災害復旧現場の見学を計画しています。新潟県は,「平成 16 年 7 月新潟・福島豪雨」「 2004 年新潟中越地震」「平成 18 年豪雪」と大きな災害を受けました。会場ではパネルによる「 2004 年新潟中越地震」の報告を行いますが,それらを克服している現場を確かめていただきたいと思います。

 新潟は日本第 1 の米どころ , 酒どころです。おいしいお酒と料理にもこころをときめかせながら , コンクリート工学の未来を皆様とご一緒に考えたいと思っております。

 多数の皆様のご参加をお待ちしています。






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