マスコンクリートのひび割れ制御に関する研究委員会

JCI-TC-043A


 
委員会設立主旨

 コンクリート構造物に発生するひび割れは、耐久性能に大きな影響を及ぼすことからその研究の歴史は古い。JCIにおいても研究委員会を発足させ、長瀧教授を委員長として「マスコンクリートのひび割れ制御指針」を昭和61年3月に取りまとめ、その後多くの工事に適用されている。しかし、その後約20年が経過し、予測精度は向上しているとは言え、ひび割れが確実に制御されているとは言い難く、制御対策についても技術の進歩も見るものの必ずしも満足のいく状態ではない。そこで、JCIとして近年の当該技術を整理しつつ最近の技術を探求し、マスコンクリートに対するひび割れ制御指針を更新することを目的とする。


 
活動計画

 活動1年目には、実構造物における温度ひび割れの現状、温度ひび割れ予測技術、温度ひび割れ制御技術について、それぞれWGを設置し、取りまとめる。この際、現行指針に含まれていない、高流動コンクリートや高強度コンクリートも適用対象とし、事故収縮の影響についても調査する。
 2年目には、上記3WGに加えて、指針検討WGを設置して、各WGの成果を取り入れて、最近のマスコンクリート技術の体系化とともに指針の改定を行う。
 各年度には、全体委員会を2回程度開催し、全体の整合性とその後の活動方針を確認する。改定後には指針の講習会を行い、広くこの分野の技術の推進を図る。



(c)マスコンクリートのひび割れ制御に関する研究委員会