環境対応型コンクリートの環境影響評価手法の
構築研究委員会

JCI-TC-052A


 
委員会設立主旨

 コンクリート分野において、様々な種類の環境対応型コンクリート(エココンクリートともいう)が提案されている。具体的には、副産物などをコンクリート中に混入したもの、水質浄化や緑化などの機能を付加したもの、長寿命化を可能としたコンクリートなど、環境影響物質削減(六価クロム等の溶出)、低環境負荷資源(エコセメントの利用)、低環境負荷プロセス(設備等での環境負荷低減)、高リサイクル性(リサイクル)、使用時の高生産性(高耐久)、環境浄化性(水質浄化等)のいずれかをもって環境対応型コンクリートと呼んでいる場合が多い。現存する「環境対応型コンクリート」において、材料の調達から、製造、施工、使用および廃棄、リサイクルにいたるまでのプロセスにおいて、いずれかにおいても環境に対する配慮や優位性を見出してはいるが、材料から廃棄に至る一連のプロセスの中で本当に矛盾が生じていない「環境対応型コンクリート」がどの程度あるのだろうか。
 本研究委員会の目的は「環境型コンクリートと称するてめに満足すべき事項を明確に提示すること」とし、具体的には以下の観点から検討を行う。
●環境型コンクリートの定義の明確化と環境影響評価指標の作成
●環境への取り組みを促すシステムの提案とコンクリート分野への適用の可能性
●コンクリート分野に今後予想される事例への当該評価手法の適用性の検証


 
活動計画

(平成17年度)
【現状調査WG】
・現在ある環境対応型コンクリートの整理
【評価項目、手法構築WG】
・コンクリート分野(土木,建築)
・評価指標、手法の検討
【他分野調査,応用WG】
・他分野(自動車,造船,電化製品,海外の事例)の動向調査


(平成18年度)
【評価項目、手法構築WG】
・評価手法の適用性確認、指針案の作成)
【他分野調査,応用WG】
・繊維補強コンクリートの分野
・補修,補強分野


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