被災構造物の復旧性能評価研究委員会

JCI-TC-046FS
本研究委員会独自で作成したHPへリンク 本研究委員会独自で作成したHPはこちらをクリック!!!

委員会設立主旨
 兵庫県南部地震による大被害を受けて,これまでの設計体系に対する見直しが行なわれており,大地震に対しては降伏以降のエネルギー吸収を事前に考慮した靭性設計が明確に取り入れられるようになるとともに,性能評価型(照査型)設計への移行も併せて実施されようとしている。建築構造物と土木構造物では若干考え方が異なるが,性能評価型設計においては,「使用性」「修復性」「安全性」という要求性能を明確に定義し,それに対応した「使用限界状態」「修復限界状態」「安全(終局)限界状態」の各種限界状態を目標の水準に設定することにより,想定外乱に対して構造物の応答が設定した性能を満たすことを確認する必要がある。注目すべき点は,日常の使用に関わる使用性のほかに,地震などに対して財産の保全を図る「修復性(復旧性)」も基本性能として加わったことである。
 本研究委員会は,FS課題の委員会として,被災構造物の補修・補強後の耐力変形性状に関し,2〜3年目の委員会活動の必要性と方向性を明確にするための活動を1年間行なった。委員会では,補修・補強後の耐力変形性状のみならず,「復旧(修復)性能を明確にした耐震設計法」を構築することを目的とし,@供用期間中の構造物の性能変化を含む耐震設計法の枠組みの検討,A被災した構造物の性能劣化程度の評価法の検討,B補修・補強後の構造物の性能の検討を行う。




活動計画
1) 復旧性を考慮した耐震設計法 (WG1)
被災後の復旧性を考慮した耐震設計法を構築する目的で,以下の5項目について調査・研究に取り組んでゆく。

(1) 既往の耐震設計法における復旧性能の扱いに関する調査・比較
(2) 復旧性が問題となった被害事例の調査・分析
(3) 復旧性の面から考えた損傷限界の設定法
(4) 復旧容易性を考慮した崩壊機構計画
(5) 経済性の観点からの復旧性能評価法

2) 損傷評価 (WG2)
報告書2.3節「損傷評価の先にあるもの」で指摘した以下の5項目についての調査・研究に取り組んでゆく。

(1) 損傷評価のアプリケーションとしての利用法
(2) 部材および構造物全体の限界状態の設定
(3) 損傷制御型設計手法の開発
(4) 被災した構造物の残存性能の予測と評価
(5) 耐震補強した構造物の性能評価

3) 補修・補強後の性能評価 (WG3)
被災構造物の補修・補強後の構造性能評価に関して,その評価手法を構築するため,以下の4項目についての調査・研究に取り組んでゆく。

(1) 各種補修・補強工法における性能向上効果に寄与する力学的要因分析
(2) 補修・補強後の構造物における性能評価指標の検討
(3) 補修・補強後の構造物挙動に関する数値解析的検討
(4) 補修・補強後構造物の性能評価手法の確立に向けた検討



(c)被災構造物の復旧性能評価研究委員会