コンクリート構造物のアセットマネジメント研究委員会

JCI-TC-041A


 
委員会設立主旨

 今後わが国においては、膨大なコンクリート構造物の材齢が50年から60年を迎え、維持管理時代が到来する。この結果、集中的に莫大な維持管理費用が必要となり、新たな構造物を建設することが出来なくなる可能性がある。
 さらに、この結果は少子高齢化に伴う成熟社会下での厳しい財政運営を迫られる、我が国の社会資本整備のあり方そのものを問う時代とも言える。
 そこで、コンクリート構造物の設計から維持管理に渡る戦略的マネジメントの構築が要請されており、このマネジメント手法として経営工学の分野で用いられているアセットマネジメントの適用に関して検討する。
 コンクリート構造物の資産価値をコスト評価に織り込むアセットマネジメントの考え方を適用することにより、維持管理シナリオに基づき維持管理水準を明確にして、現在の構造物の資産価値の低下を防ぐことや、保険適用の可能性、維持管理における税制上の問題を明らかにして、戦略的なコンクリート構造物の維持管理を行うことが可能となる。
 コンクリート構造物の維持管理における「ハード」から「ソフト」への展開は、コンクリート構造物を利用する国民に対して、説明責任や透明性を明確にすることができる。


 
 
活動計画
 【初年度】
 本委員会開催:3回程度、ワーキング開催:適宜
【2年目】
 本委員会開催:3回程度、ワーキング開催:適宜
 委員会報告の出版(年度末)およびシンポジウムの開催(次年度春頃)


(c)コンクリート構造物のアセットマネジメント研究委員会