2001年より稼働しているエコセメント工場(千葉県市原市)

2001年より稼働しているエコセメント工場(千葉県市原市)
焼却灰投入ホッパー
重金属回収設備

【名称】2001年より稼働しているエコセメント工場(千葉県市原市)
【改修】
【現存】
【所在地】千葉県
【竣工年】 年
【改修年】 年
【施設の分類】
【構造物の分類】
【構造の種別】
【使用したコンクリート】
【個別技術】
【撮影者】非公開
【撮影年】 年
【投稿者】非公開

【構造物の諸元】


【構造物の特徴】


【コメント】
エコセメントは,環境に配慮した資源リサイクル型セメント製造システムです。このセメントは,都市ごみ焼却灰(湿灰,ばいじん)などの廃棄物を原料として大量に利用した新しいセメントです。原料に用いられる廃棄物は重金属やダイオキシン類などを含むことがありますが,飛散しないように受け入れられ,管理された原料ホールに貯蔵されます。その後,乾燥・粉砕されて石灰原料などが加えられ,化学成分が調整された調合原料は1350℃以上の回転窯(ロータリーキルン)で焼成されセメントクリンカーとなります。この過程で,廃棄物に含まれていたダイオキシン類は分解され,大部分の重金属類は揮発してクリンカーと分離されてキルンガスとなります。キルンガスを急冷することにより,ダイオキシン類の再合成を防止し,無害なものとし,重金属類は固形分として回収されます。そのため,排ガスには有害成分は残存しません。また,回収された重金属は,精錬工場に送られて有用な金属として再生されます。一方,製造されたセメントクリン力ーに石膏が加えられて粉砕され,エコセメントとなります。エコセメントは,各種コンクリー卜製品をはじめとして,土木工事における生コンクリートなどに広く使用されています。