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会長就任挨拶

日本コンクリート工学会の役割と取り組み

 公益社団法人 日本コンクリ−ト工学会は、土木・建築両分野の垣根を越えた形でコンクリ−ト工学に関わる学術・技術全般の進歩・発達ならびに専門技術者の資質向上を支えることにより、社会の発展に寄与する我が国で唯一の団体です。本学会は、1965年に「日本コンクリ−ト会議」として誕生し、1975年には「社団法人 日本コンクリート工学協会」さらに2011年には「公益社団法人 日本コンクリート工学会」とその名称を改めて発展を続けており、2015年には創立50周年を迎えます。 その間、コンクリート工学の専門技術者の資格認定制度を創設し、コンクリート技士・コンクリート主任技士・コンクリ−ト診断士として認定された多くの優れた技術者を世に送り出し、社会資本の整備に大きな役割を果たして参りました。

 本学会は、最新の研究情報や技術情報を発信・紹介するために、様々な場を設けております。たとえば、内容豊富な学会誌「コンクリート工学」を毎月発行するとともに、和文論文集「コンクリート工学論文集」ならびに国際的にも注目されるようになった英文論文集「Journal of Advanced Concrete Technology」をそれぞれオンラインジャーナルとして発行しております。また、1979年から年に一度(3日間)開催されている「コンクリート工学年次大会」では、最新の研究成果の発表と、より良いコンクリートを製造するための様々な技術や研究を紹介する生コンセミナ−ならびにコンクリート製造を支える多様な企業が最新の技術や製品を展示するコンクリートテクノプラザがあります。

 また本学会では、コンクリート工学に関する学術・技術の発展を担うために、研究委員会・技術委員会・標準化委員会の下に現在は合計約20の委員会が設けられて継続的に活動を続けるとともに、社会的に特に緊急性の高い課題については会長直属の特別委員会が設けられて取り組んでおります。

 現在、我が国では特に東日本大震災からの復興と首都直下地震や南海トラフ地震への対策ならびにインフラの急速な老朽化への対策が大きな社会問題となっております。本学会では、2011年から2年間にわたり「東日本大震災に関する特別委員会」を設けて延べ100人余の熱心な活動により、震災からの教訓と課題について600ページを超える報告書にまとめました。2013年度からは、その教訓を踏まえつつ資源循環型社会の形成を目指す「コンクリートにおける未利用資源の利用拡大に関する特別委員会」と、より安全・安心な社会の構築を目指す「既設コンクリート構造物の維持管理と補修・補強技術に関する特別委員会」が活動しております。

 少子高齢化の進む状況にあっても持続可能な社会となるように、本学会は全力で取り組んで参りたいと考えております。皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。

公益社団法人日本コンクリート工学会

第26代会長
三橋博三・みはしひろぞう

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