日本コンクリート工学会

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JCIの目的と活動

JCIの紹介

本学会は、昭和40年7月に「日本コンクリート会議」として創立以来、コンクリートに関係する多数の技術者ならびに団体の参加を得て、我が国のコンクリートに関する学術・技術の発展のために努めてまいりました。今日では、会員数は約7500名であり、学界、研究機関はもとより、コンクリート関係の事業に携わっておられる方々によるコンクリート専門の学術団体として内外ともに確固たる地位を築くに至りました。

これらの実績を踏まえ、平成20年12月施行の公益法人制度改革3法において「公益社団法人」に認定され、平成23年4月に、「公益社団法人 日本コンクリート工学会」に名称変更しました。

本学会は、昭和45年、我が国のコンクリート技術者の技術の向上と地位の確保を図るため「コンクリート技士制度」を設け、さらに、平成13年には「コンクリート診断士制度」を設け、「コンクリート主任技士」、「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」の試験を毎年実施しています。これらの多数の有資格者が生コン工場や建設現場などで活躍しており、関係各方面から高く評価されています。

このように、日本コンクリート工学会は、コンクリート工学に関するさまざまな分野の方々が立場の相違を越えて、同じ目的のために相互の理解を深め、協力し合える場を提供していますので、コンクリート界の明日を担う研究者・技術者の方々がぜひとも入会されますようお勧めいたします。

運営

本学会は社員総会および理事会が会務運営に関する決議機関であり、会長・副会長または担当理事が決議事項の執行に当たり、監事および会計監査人がこれを監査しています。事業および研究活動は、各種の委員会により運営されています。

目的と事業

本学会は、コンクリートに関する研究の推進母体として、コンクリート、鉄筋コンクリート、その他各種のコンクリートならびにコンクリート関連の諸材料および機械等の調査・研究を行い、さらに調査・研究の連絡およびその成果の普及を行うことによりコンクリートに関する研究の振興および技術の向上を図ることを目的としています。

本学会の事業は次のとおりです。

(1) 調査・研究
調査・研究活動は、常置の研究委員会の下にテーマごとの専門委員会を設けて活発に行っています。各委員会における調査・研究の成果は、委員会報告として年次論文集に掲載するほか、指針または報告書として刊行し、あるいは講習会によって広く紹介しています。
(2) 学術講演会・シンポジウム・講習会等の開催
各分野のコンクリートに係わる方々が一堂に会する我が国唯一の場としての「コンクリート工学年次大会」を毎年開催するほか、最新の研究テーマに関するシンポジウムを随時行い、会員に研究発表と討論の場を提供するとともに、話題のテーマの講習会、工事現場等の見学会なども開催し、会員が参加できるようになっています。
また、コンクリートの最新技術の紹介と普及のための講習会を全国主要都市で開催します。
(3) 会誌・論文集の発行
会誌『コンクリート工学』(約100ページ)を毎月発行して、会員に配布しています(会誌代金は会費に含む)。斯界の権威・専門家による総説、解説、テクニカルレポート、工事記録、資料、文献調査など最新の研究・技術情報をわかりやすく掲載しています。なお、年3回は、話題のテーマについて掘り下げた内容を特集号とし、好評を博しています。
また、「コンクリート工学論文集」と英文論文集 ACT(Journal of Advanced Concrete Technology)は、2012年よりオンラインジャーナルに変更されました。J-STAGE((国研)科学技術振興機構の運営する科学技術情報発信・流通総合システム)に掲載しており、発行と同時にオープンアクセス(無料公開)となっております。
(4) 図書の刊行
コンクリート技術に関する解説書「コンクリート技術の要点」、既存コンクリート構造物の診断・補修技術に関する解説書「コンクリート診断技術」、本学会の指針「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針」、を刊行するほか、各種委員会における研究成果および収集した資料等を、報告書あるいは資料集として取りまとめ頒布しています。
(5) 表彰
本学会では、コンクリート工学および技術の進歩・発展に顕著に貢献したと認められる論文、報文、作品、会員に対し、「日本コンクリート工学会賞」(論文賞・技術賞・奨励賞・作品賞・功労賞)を授与し表彰しています。
(6) コンクリート技士・主任技士の資格付与
コンクリート技術者の技術の向上をはかるとともに、コンクリートに対する信頼性を高めてコンクリート関連産業の進歩発展に寄与すべく、「コンクリート技士」および「コンクリート主任技士」の試験を毎年実施しています。
なお、「コンクリート技士」は、コンクリートの製造、施工、試験、検査、および管理など日常の技術的業務を実施する能力のある技術者で、「コンクリート主任技士」は、コンクリートの製造、施工および研究における計画、管理、指導などを実施する能力のある高度の技術を有する技術者です。
試験に合格し、登録(有効期間4年で4年ごとに更新)した人に対しては、コンクリート技士またはコンクリート主任技士の称号が与えられます。
(7) コンクリート診断士の資格付与
膨大に蓄積されてきた社会資本であるコンクリート構造物を永く供用していくためには、適切なコンクリートの診断・補修技術に基づいた維持・管理の実施が必要です。そこで、本学会は診断・補修技術の進歩発展および関連の技術者の養成に寄与すべく「コンクリート診断士」の試験を毎年実施しています。
「コンクリート診断士」は、調査、測定、判定、予測ならびに補修等に関する知識を有し、コンクリートの劣化の程度を診断する能力を有する技術者です。
講習を受講し、試験に合格し、登録(有効期間4年で4年ごとに更新)した人に対してコンクリート診断士の称号が与えられます。

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